橋本病(はしもとびょう)は、自己免疫の異常によって甲状腺が慢性的に炎症を起こす病気です。正式には「慢性甲状腺炎」と呼ばれ、日本人女性に多く見られます。甲状腺は首の前側にある小さな臓器で、代謝や体温調整、精神の安定に関わるホルモンを分泌しています。
この病気では免疫が誤って自分の甲状腺を攻撃してしまうため、ホルモンの分泌が低下(甲状腺機能低下症)し、さまざまな不調が現れます。
橋本病の主な症状
初期は無症状のことも多いですが、進行すると以下のような症状が現れます:
疲れやすい・だるさが抜けない
むくみや冷え性
抜け毛が増える
気分が落ち込みやすい(うつ症状)
体重が増えやすいのに食欲はない
声がかすれる、肌が乾燥する
これらの症状は更年期障害や自律神経の乱れと似ているため、見過ごされやすい点に注意が必要です。
整体でサポートできること
橋本病は医師の診断と投薬(ホルモン補充療法)が基本ですが、整体でも体のバランスを整えることで間接的にサポートが可能です。
・自律神経の調整:甲状腺ホルモンの調整は自律神経とも深い関係があるため、背骨や首まわりの緊張を緩めることで神経の伝達をスムーズにします。
・血流改善:慢性的な冷えやむくみには、筋肉のこわばりを解消し全身の血流を良くする施術が有効です。
・リラックス効果:疲れや気分の落ち込みはストレスの影響も強く、整体の施術で副交感神経が優位になると心身のリラックスが促されます。
最後に
橋本病は放っておくと体調の悪化につながる病気ですが、早期に気づき、適切な医療と生活習慣の見直し、そして整体のような自然なアプローチを取り入れることで、より快適な日常を目指すことができます。慢性的な疲れや冷え、不調が続く方は、一度専門機関での検査をおすすめします。
コメント