鵞足炎とは?どんな症状?
膝の内側にズキッとした痛みを感じたことはありませんか?その原因の一つが「鵞足炎(がそくえん)」です。
鵞足炎とは、膝の内側にある「鵞足(がそく)」と呼ばれる部位に炎症が起きることで、主にランナーや中高年に多くみられる膝のトラブルです。
初期は「少し違和感がある」程度でも、悪化すると階段の上り下りや正座でも痛みを感じ、日常生活に支障が出ることもあります。
鵞足炎の主な原因
ランニングやジャンプなど膝への繰り返し負担
マラソンやジョギング、ジャンプ動作など、膝を繰り返し使う運動で鵞足部に摩擦と負担がかかり炎症が起こりやすくなります。
太ももの筋肉(内転筋・ハムストリング)の硬さ
筋肉が硬くなると膝の内側を引っ張り、鵞足部にストレスが集中します。特にストレッチ不足や運動後のケア不足が大きな要因です。
O脚や姿勢の崩れ
O脚や猫背、骨盤のゆがみなどにより膝のねじれが強くなると、鵞足部に負担がかかりやすくなります。普段の姿勢や歩き方も原因のひとつです。
鵞足炎のセルフチェック方法
「自分は鵞足炎かも?」と感じたら、以下のセルフチェックをしてみましょう。
- 膝の内側を押すと痛い
- 階段やランニングで痛みが増す
- 膝を曲げ伸ばしすると違和感がある
これらが当てはまる場合、鵞足炎の可能性があります。放置せずに早めに対処することが大切です。
鵞足炎の治し方・セルフケア
冷却と安静
炎症が強いときは、アイシングや湿布で冷やし、膝を休ませましょう。無理に運動を続けると悪化する原因になります。
ストレッチで柔軟性アップ
- 内もも(内転筋)のストレッチ
- 太もも裏(ハムストリング)のストレッチ
これらを日常的に行うことで、鵞足部への負担を軽減できます。
筋力トレーニング
お尻や太ももの筋肉をバランスよく鍛えることで、膝へのストレスを減らせます。スクワットやヒップリフトなどが効果的です。
サポーターやテーピングの活用
膝の安定性を補助し、運動中の負担を軽減します。
病院や整体での治療法
セルフケアで改善しない場合は、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
整形外科での治療
レントゲンや触診で診断し、消炎鎮痛剤や湿布を処方されることがあります。
リハビリや物理療法
電気治療や超音波療法で炎症を抑え、リハビリで再発しにくい体づくりを行います。
整体でのケア
筋肉の硬さを取り除き、骨盤や姿勢のゆがみを整えることで根本改善を目指します。特に再発予防を重視する方に有効です。
放置するとどうなる?
鵞足炎をそのままにしておくと、痛みが慢性化し、運動はもちろん日常生活にも支障が出ます。また、痛みをかばうことで他の関節に負担がかかり、新たな不調を引き起こすこともあります。
鵞足炎にならないための予防法
- 運動前後に必ずストレッチを行う
- 正しいフォームでランニング・スポーツをする
- 適度な筋力トレーニングで膝をサポート
- 姿勢を意識し、体のゆがみを整える
予防を意識することで、再発リスクを大幅に減らせます。
まとめ
鵞足炎は「膝の内側の痛み」を特徴とし、原因は筋肉の硬さや姿勢の乱れ、運動による負担が主です。
セルフケアで改善できることも多いですが、痛みが長引く場合は早めに病院や整体で診断・施術を受けることが大切です。
膝の不安をなくし、再発を防ぎながら快適に動ける体を取り戻しましょう。
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