本日もブログをご覧頂きありがとうございます。
宇都宮すずたつ整体院 柔道整復師の山田です。
今回は股関節痛について書かせていただきました。
ポイントは痛くなったきっかけがないけれど股関節が痛い、という方に見て頂けると、頭の中のモヤモヤが少し晴れていくと思います。
今までの記事と似ている内容も少し混ざっているかと思いますが、ぜひ最後までご覧ください。
痛くなったきっかけがない!?[股関節痛]
当院にご来院される股関節の痛みを抱えた患者さんには、ある共通点があります。
それは、「痛くなってしまった理由が分からない。きっかけがない。」
と、患者さんのほとんどがそう言うのです。
これを読んでいるあなたも、特にこれといった原因がなく、困っているのではないでしょうか?
どうすればいいのか分からず、不安になってしまっている方。
安心してください!
実は、原因さえ分かれば、いますぐに症状が改善方向に向かいます。
では、その理由をお話ししていきます。
股関節の痛みは2種類ある
まず初めに、「股関節の痛みには2種類ある」ということを知りましょう。
股関節に関わる 骨 が影響して痛みが出る場合 と 股関節に関わる 筋肉 が影響して痛みが出る場合
この2種類です。 え?神経は? と思った方もいらっしゃるかもしれません。
実は、神経の痛みは、骨がズレるなど悪さをしてしまうことによって神経に当たって痛くなる場合と
筋肉が硬くなり、神経の通り道を狭くしてしまうことによって神経を圧迫して痛くなる場合に分かれるので
結果的に、骨なのか筋肉なのか、この2種類に分かれます。
では、ご自身の身体に当てはめて考えてみてください。
どちらを選びましたか?
では、骨を選んだ方。
骨が原因で痛いというのは、骨折や脱臼、骨と骨が当たってしまって痛みが出ているパターンになります。
骨折や脱臼をしてしまっている方は、四六時中痛みが強く、痛みの度合いに大きな変化が見られません。
そういう方は、整形外科の先生が固定法や整復法、手術などの手段を提案して頂けると思います。
いやいや、私はそこまでじゃないけど、整形外科の先生に
「骨折や脱臼はないが、股関節が変形している」や「軟骨がすり減っている」と言われたから骨が原因だと思っている方いませんか?
確かに、歩けない程の変形や軟骨が減りなくなってしまって、骨まで削れてしまっている人は骨が原因だとは思います。
が、ほとんどの人はそこまでじゃないです。
股関節痛の大多数の方は、骨折や脱臼がなく、少し変形や少し軟骨がすり減っているくらいで骨自体に異常は見られません。
では、どういった痛みなのか、例を挙げると、
・朝は痛くて動けないけど、お昼頃になると徐々に痛みが引いて動ける。
・立ち上がる時や歩き出す時に痛くて、歩き出すと少し楽になる。
・仕事終わりや運動終わりに痛みが強くなる。
・お風呂に入ると痛みが少し楽になる。
簡単にいうと、
1日過ごしている中で痛みが強くなったり、弱くなったり、変化していく
ということです。
あ、私もこの痛みに似ているな。と思ったかもしれません。
そう思ったあなたは、骨が原因の股関節痛ではなく、筋肉が原因の股関節痛なのです。
痛みは筋肉の硬さからきている
なぜ、筋肉が原因で痛みが出ているとわかるのか?
例えば、お風呂に入ると痛みが少し楽になる。で考えてみましょう。
まず、お風呂に入る前と入った後で、痛みの原因に何かしら変化が起きたから、痛みが楽になったということになります。
股関節の軟骨がすり減っていることが原因で痛みが出ていると考えると、
お風呂に入る前は軟骨がなくて痛みが出ていて、お風呂に入ると軟骨が増えたから痛みが減った。という事になりますよね。
冷静になって考えてみてください。
そんな簡単に短時間の間で骨は変化しません。しかも、減ってしまった軟骨が再生することもありません。
では、筋肉はどうか。実は、短時間で大きく変化するんです。
変化としては2種類あり、硬くなる・柔らかくなる という変化をします。
みなさんも、仕事や家事、育児など、身体を動かし続けていたり、同じ姿勢を続けたりすると疲れてきますよね。
そうすると、肩が凝ったな、腰が張ってきたな、足がパンパンになってきたな。となると思います。
それは全部、筋肉が疲労していき硬くなっていくからです。このように筋肉は短時間で変化が出ることは理解して頂けたと思います。
ここまでの話を理解して頂いた上で、例題を考えるとよく分かります。
お風呂に入ると痛みが楽になる。
お風呂という短時間で痛みの原因が変化したので、骨が原因ではなく、筋肉が原因である。という事になります。
お風呂に入ると、身体が温まり、血流の流れが良くなります。血流が良くなると筋肉がほぐれてきて柔らかくなります。
つまり、お風呂に入る前の筋肉は硬く、入った後の筋肉は柔らかくなっていきます。
まとめると、筋肉は硬くなると痛くなる。ということです。
先程述べた、痛くなる時の例をもう一度見直すと、さらに納得がいくと思います。
・朝は痛くて動けないけど、お昼頃になると徐々に痛みが引いて動ける。
⇒寝ている間は同じ体勢なので、筋肉が硬くなり朝は痛いが、活動していると徐々に血流がよくなり筋肉がほぐれるため。
・立ち上がる時や歩き出す時に痛くて、歩き出すと少し楽になる。
⇒動き出す時の動作は筋肉に大きな力を使うので硬くなって痛くなりますが、動き出してしまえば最初の余力で動けるので、余計な力を入れなくて済み、必要以上に筋肉が硬くならないため。
・仕事終わりや運動終わりに痛みが強くなる。
⇒筋肉の使いすぎにより疲労し、硬くなっていくため。
日常生活の”ある動作”で硬さが積み重なる
筋肉が硬くなると痛くなることは分かってもらえたかと思います。
ここで一番最初の疑問を思い出してみて下さい。「痛くなってしまった理由が分からない。きっかけがない。」
置き換えると「筋肉を硬くしてしまったきっかけがない。」ということになります。
大丈夫です。ほとんどの方が思い浮かびません。無意識にやってしまっている行動なんです。
意識してやっている人もこれが原因だとは全く思っていません。むしろ、良いと思って行動しています。
その行動は”かばう動作”です。
実は、日常生活を送る中で無意識にやっている、かばう動作が硬い筋肉を作り出してしまっているのです。
かばう動作というのは、また痛みが来るんじゃないかという恐怖心があると、その痛みが来る前に身構えておこう。という備えるような動きになります。
身構えるということは、身体に力を入れている状態になります。かばう動作を日常生活で続けてしまうと、身体に常に力を入れる癖がつきます。
力を入れるということは、筋肉が硬くなる。この積み重ねで筋肉が硬いままになり、
動かそうとしても、硬く動かない筋肉を無理矢理動かす事になるので痛みが出てしまうのです。
根本改善をする為に必要な事は歩き方にある!?
痛いからかばってしまう。かばうと筋肉が硬くなってさらに症状が悪化してしまう。この悪循環に入ると中々抜け出せないです。
悪循環から抜け出す為には、痛みを作り出している硬い筋肉を見つけ出し、治療をして柔らかくする必要があります。
筋肉が柔らかくなると痛みが減ります。そうすると、かばわない健康的な動作が少しずつできるようになります。
そのかばわない動作をできるようにしっかり意識をして続けていきます。
すると、身体がかばわない動作の方が楽に動けるんだと気づきます。
身体に癖づけさせてあげると、新たな硬さを作らなくなります。
あとは、今まで溜まった硬さを取っていくと根本的に症状が改善されていくという事です。
特に股関節痛の症状がある方が改善すべき普段の日常動作は歩く動作になります。
日常生活で一番行う動作なので、かばった歩き方をすると股関節に大きな影響を及ぼします。
これの逆を考えると、かばわずに健康的に歩く事ができれば、一番の原因を失くす事ができるのです。
当院では、硬い筋肉を柔らかくし、かばわない動作の指導も併せて行っています。
その為、その場しのぎの治療ではなく、根本的に症状が改善していくのです。
最後に、、、
ここまで記事を読んでいただいてありがとうございます。
ここで紹介した事は当院で行っている治療の一部に過ぎないですが、一つ一つ、患者さんに合ったオーダーメイドの治療をさせて頂いております。
この記事の内容に、少しでも当てはまるような股関節の症状の方は一度当院で診させていただければと思います。
股関節の症状ではなくても、お身体のことで困ったことがある方もお気軽にご相談下さい。
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